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2025.12.02

アウトプットの具体例その7:「問題を“まぜて解く”インターリービング」

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今日は、問題演習のやり方の工夫として、
「あえていろいろな種類の問題をまぜて解く」アウトプットを紹介します。

 

問題集をするとき、

  • 一次方程式だけを30問連続で解く
  • 比例の問題だけを20問連続で解く

といったように、同じタイプの問題だけをまとめて解く練習をしていることが多いと思います。

一方で、学習研究では、

  • 一次方程式・比例の問題

といった違う種類の問題をまぜて解く練習の方が、
少し時間がたってからのテストで思い出しやすくなることが多いと言われています。

このように、複数のトピックや問題タイプを交互にまぜて練習する方法を、
学習法の分野ではインターリービング(interleaving)と呼びます。

 

📝 やり方(3ステップ)

中学生が家庭で取り入れやすい形にすると、次の3ステップです。

  1. 同じ教科の中から、種類の違う問題を2〜3種類選ぶ
    例)
    ・数学:一次関数/連立方程式/図形 など
    ・英語:現在形/過去形/現在完了 など
    ・理科:光の性質/音の性質/力のはたらき など
  2. それらを1問ずつ交互に解く
    例)数学なら、一次関数→ 連立方程式 → 図形 → 一次関数 → 連立方程式…というように、
    「単元ごとにまとめて解く」のではなく、いろいろな種類の問題がまざるように並べて解く
    問題集の章末問題・総合問題のような、「いろいろな単元がまざっているページ」を使ってもOKです。
  3. 解き終わったあとで、
    「これはどの単元の問題だったか」「どの考え方・公式を使ったか」を確認する
    声に出して説明する/ノートの端にメモする、どちらでもかまいません。

 

📌 ポイント

  • インターリービングは、本来複数の教科やトピックをまぜる形も含みますが、
    まずは取り入れやすいように、1教科の中で問題タイプをまぜるところから始めるのがおすすめです。
  • 1回に解く問題数は5〜10問程度でも十分です。
    大量にやるよりも、「いろいろな種類がまざっていること」が大事です。
  • 同じタイプの問題だけを続けて解くと、
    その場ではスラスラ解けて「分かったつもり」になりがちです。
    一方、問題をまぜて解くと、少し難しく感じる代わりに、テスト本番のような状況に近づきます。
  • 「見ただけで、どの単元のどの解き方を使うべきか」を考えることで、
    解き方の区別がはっきりしていきます。

 

⏰ おすすめのタイミング

  • 定期テスト1〜2週間前の総復習
  • ワークの章末問題・まとめ問題を解くとき
  • 受験勉強
  • 模試や実力テストのやり直しで、「いろいろな単元がまざると迷ってしまう」と感じたとき

 

📘 まとめ

アウトプットの質を上げたいときは、

  • 同じ教科の中から、種類の違う問題を2〜3種類選ぶ
  • それらを1問ずつ、まざるように並べて解く
  • 「どの単元の問題か」「どの考え方・公式を使ったか」を確認して終える

このように、あえて問題を「ごちゃまぜ」にして練習することで、
「分かっているつもり」から、テスト本番でも使えるアウトプットに近づけていくことができます。

 

 

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