2025.12.15
中学2年の冬は「受験0学期」:まずは滋賀の入試制度と“今の位置”を知る
ブログ
「受験は中3から」と思われがちですが、
滋賀では 中2の今から 少しずつ意識しておくべきポイントがいくつかあります。
というのも、滋賀県の公立高校入試は、
学力検査(5教科) と 内申点(通知表) を組み合わせて合否を決める方式で、
高校によっては内申点をかなり重視する学校も増えているからです。
さらに、2026年度入試からは「一般型選抜」と「学校独自型選抜」の2本立てになり、
どの選抜でも5教科の学力検査が必須 という新しい制度が今年度から始まっています。
いまの中2生も、この “新制度世代” に含まれる学年です。
だからこそ、中2の冬を「受験0学期」として、
① 仕組みを知る ② 自分の位置を知る ③ ここから何をするか決める
この3つを意識しておくことが大切になります。
① 滋賀の入試制度を「ざっくり」だけ知っておく
細かいルールを全部覚える必要はありません。
中2の今は、次の3点だけ押さえておけば十分です。
- 選抜方法は2つ:
・5教科の学力検査+内申で判定する「一般型選抜」
・それに加え、小論文・面接・実技などを組み合わせる「学校独自型選抜」 - どの選抜でも5教科の学力検査が必須
→ 国語・数学・英語・理科・社会の基礎力が、これまで以上に重要。 - 学力検査と内申の比率は高校ごとに違う
→ 多くの高校で「当日点:内申点」を 7:3 / 6:4 / 5:5 などから選んでおり、
志望校によって「テスト重視タイプ」「内申も重視タイプ」が分かれる。
この3つを知っておくだけでも、
- 「今のうちに定期テスト(内申)も大事にしよう」
- 「同時に、5教科の基礎力もコツコツ伸ばしておこう」
というイメージが持ちやすくなります。
② 中2の冬は「今どこにいるか」を整理する時間
受験準備を始めるとき、いちばん大事なのは
「今、自分がどこに立っているのか」を知ることです。
ざっくりでよいので、次の3つを確認してみましょう。
1. 直近の定期テスト(内申の土台)
- 5教科の合計点
- 各教科の「得意・苦手」
- 前回テストからの伸び・下がり
ここでは、「学年で何位?」よりも「自分の変化」を大事にします。
2. 実力テスト・模試(入試本番に近い力)
模試を受けている場合は、
偏差値だけでなく、
- どの教科で点が取れているか
- 苦手な単元は何か
をチェックしておくと、中3で「どこを伸ばすか」のヒントになります。
3. 「行きたい高校のイメージ」をざっくりでいいので持っておく
まだ志望校を1校に決める必要はありません。
次のような観点で、親子でざっくり話してみるだけでもOKです。
- 家からの距離・通学手段
- 入りたい部活・やってみたいこと
- 制服・校風の雰囲気
「なんとなく、このあたりのレベルの学校を目指したいな」という
ざっくりしたゾーンが見えてくると、
中3になってからの勉強のギアチェンジもしやすくなります。
③ 中3で伸びるために、中2から始めたい3つの準備
ここからは、中2の冬〜中3の春にかけて意識したい準備を3つだけ紹介します。
1. 「1週間の勉強リズム」を決める
テスト前だけ一気にやるスタイルから、
「ふだんから決まった量をやる」スタイルに切り替えていきたいところです。
- 平日は毎日 ◯分は勉強する(たとえば 60〜90分)
- 週末のどちらかは、少し長めに勉強する
いきなり完璧に守る必要はありません。
「毎日10分」 くらいから始めてみるのも立派な受験準備です。
2. 「穴」を放置しない:苦手な単元をリストアップ
中3になってから一番困るのが、
「中1・中2のどこでつまずいているのか自分で分からない」ケースです。
今のうちに、
- 数学のどの単元があいまいか(例:比例・一次関数・図形 など)
- 英語のどの力が弱いか(単語/文法/長文/リスニング など)
を、教科書・ワーク・模試の結果から少しずつメモしておきましょう。
完璧なリストでなくて構いません。
中3になってから、「ここから埋めていけばいい」という目印があるだけで、
勉強計画が立てやすくなります。
3. 「アウトプット中心」の勉強を少しずつ増やす
教科書を読むだけ、ノートを写すだけの勉強から、
- ワークを解く → 間違えた問題だけもう一度
- 小テスト・プリントをとっておき、週末に解き直す
- 今日習ったことを、家で一言で説明してみる
といったアウトプットの時間を少しずつ増やしていくのがおすすめです。
滋賀の新しい入試制度では、
どの選抜方法でも 5教科の学力検査が必要になります。
その意味でも、「当日点を取りに行ける勉強の仕方」に慣れておくことが大切です。
👪 保護者の方へ:中2から「受験の話」を明るく始める
中2で受験の話をすると、
どうしても「もっと勉強しなさい」「この成績じゃ…」と
プレッシャー寄りになってしまいがちです。
ぜひ最初は、
- 「高校に行ったら、どんな部活をしてみたい?」
- 「家から通うなら、どのあたりまでなら大丈夫そう?」
といった、前向きなイメージの話から入ってみてください。
そのうえで、
- 「じゃあ、そのあたりの高校に行くには、今から何をしておくと安心かな?」
と、一緒に考えていけると、
お子さんにとっても「受験=怖いもの」ではなく「目標に向けた準備」として捉えやすくなります。
📘 まとめ:中2の冬は「知ること」から始める
中学2年の冬は、受験の準備を本格的に始める前の 「0学期」です。
- 滋賀の入試制度を、ざっくりでいいので理解しておく
- 定期テスト・模試・志望校のイメージから「今どこにいるか」を整理する
- 中3で伸びるために、勉強リズム・苦手単元リスト・アウトプット勉強を少しずつ始める
すべてを完璧にこなす必要はありません。
「これならウチでもできそう」というところを1つ選んで、まずは試してみる。
そこからが、中2の受験準備のスタートになります。
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