2021.04.20

国語の授業(読解力育成)に力を入れています。

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まずは一冊の本をご紹介。

2019年ビジネス書大賞 大賞『AI vs 教科書が読めない子どもたち』

著者の新井 紀子さんは2011年より東大合格を目指すAI「東ロボくん」の開発に携わっていました。

 

色々ドラマがありますが、東ロボくんの結果はこうでした。

・読解力と常識の壁が克服できず、東大には入れなかった。

・しかし、その実力は関関同立・MARCHクラスに合格できる実力があった。

 

四年制大学を目指す若者の上位20パーセントに入る実力を持つAIは、労働力として今後私たちのライバルになってきます。

 

私はこう思いました。

『AIが苦手な分野の読解力常識柔軟な判断を求められる仕事をすればいいのでは?』

 

しかし、この本にはこう書いていました。

現代に生きる私たちの多くは、読解力を基盤とする、コミュニケーション能力や理解力を持ち合わせているか?

 

結論は危機的状況にある、と。

 

え??

 

この研究チームが、大学入試を突破する人工知能(Al)の研究を通して開発した、基礎的読解力を測定するためのリーディングスキルテスト(RST)で調査。

RSTは「係り受け」「照応」「同義文判定」「推論」「イメージ同定」「具体例同定」の6つの分野で基礎読解力を計るもの。

例えばこんな問題があります。

 

① 係り受け解析や照応解決(文の構造を正しく把握できているかという事を問う問題)

② 同義文判定(2つの文が同じ意味かどうかを判定する能力を問う問題)

イメージ同定(文章から図表への対応づけを正しく出来るかを問う問題)

などなど。

 

ちなみに同義文判定はAIにはまだまだ難しく、推論・具体例同定・イメージ同定はAIもまったく歯が立たない分野と言われています。

↑ RST個人正答率の平均値です。

 

AIが苦手とする分野に人にしかできない仕事があると考えていたが、この結果によると苦手分野は同じらしい。

 

また、このテストにより読解力と偏差値との関連がかなり高いことがわかりました。

教科書がスラスラ読める順に高い偏差値の高校に入学できていることが明らかに。

 

新井さんは

教科書が「読めるか、読めないか」

基礎的読解力が人生を左右する!

ということを強調されています。

 

そこで!塾シラバスで力を入れているのは!

数学や英語の陰に隠れがちな国語です。その重要性は前述のとおりです。

シラバスの国語は、正確に文や文章の内容を理解できるようになる、ということにポイントを絞ってカリキュラムを構成しています。

 

~国語のススメ~

・どんな文章でも理解できる、本質的な読解力へのこだわり

一文が正確に理解できなければ文章の正確な理解はできません。ですから、まずは一文の正確な読み取りからスタートし、一文の中での重要な部分を的確に押さえられるようになるトレーニングを行います。

一文レベルをマスターすると、次は1-2段落程度のまとまった文章の読み取り方です。

文と文の集合によって文章は形成されていますので、ここではそのつながりを決定する文脈的要素をおさえ、筆者の主張とそれ以外の箇所を見分けるといった、論理的読解の初歩のトレーニングを行います。そして、最後は長文読解です。

・入試直結の実践力も身につく、学校の教科書では学ぶことのできない解法も伝授

基礎的な読解力を養った上で、問題別の解答テクニックを習得・演習することで、短い時間で効率的に問題を解いていくことができるようになります。

 

ぜひ一度お試しください!

 

 

参考、引用元:教育のための科学研究所

https://www.s4e.jp/